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AIの電話応対、話し終わるまで待たなくていい?——NTTテクノクロスが対話機能を強化

電話のAIが答え始めた後で、『そうではなくて』と話を直したくなることがあります。NTTテクノクロスは、そんな途中の発話を受け付ける機能と、返答までの間を短くする機能の提供を始めました。

01 / QUICK GUIDE

まず、30秒でつかむ

  • 01

    NTTテクノクロスは9月10日、電話に声で答えるAIの対話機能を強化しました。

  • 02

    返答までの間を短くし、利用者が途中で話し始めたときは、AIの発話を止めて受け付ける機能です。

  • 03

    追加オプションで、料金は問い合わせが必要です。速度や満足度がどれだけ改善したかという数値は公表されていません。

02 / KEY WORDS

専門用語を、やさしく。

ここだけ押さえれば、残りの本文はスムーズに読めます。

バージイン
AIが話している途中で利用者が話し始める、割り込み発話のことです。今回の機能では、その発話を受けてAI側の音声を止め、利用者の話を受け付けます。
ハルシネーション
生成AIが、事実や根拠に基づかない内容をもっともらしく出力する現象です。返答が流暢であっても、その情報が正しいとは限らない点に注意が必要です。
コンタクトセンター
顧客からの電話やチャットなどを受け付け、問い合わせに対応する部門や拠点です。今回の製品は、こうした現場で電話応対を自動化するために使われます。

03 / THE FACTS

何が起きたのか

NTTテクノクロスは9月10日、電話に自動応対するAIボイスボット『CTBASE/SmartCommunicator』の新機能を提供開始しました。既存サービスへ加えるオプションとして案内しています。

同社は独自のAI応答アルゴリズム、つまり応答処理の手順によって、回答文の生成から音声で話し始めるまでを最適化したと説明しています。利用者が返答を待つ間を短くするための変更です。

新機能では、利用者がAIの発話中に話し始めるバージインに対応します。AIが一方的に最後まで話し続けず、自分の発話を止めて利用者の話を受け付ける動作が示されています。

生成AIによる柔軟な理解と、ハルシネーションのリスクを低減する仕組みを組み合わせるとしています。ただし、誤った回答がなくなるとの保証や、誤回答率の測定結果は公表されていません。

価格は問い合わせとされ、追加機能が無料とは確認できません。また、具体的な応答秒数、時間短縮の割合、利用者の満足度、第三者による比較評価は発表本文に掲載されていません。

THE CONCLUSION

つまり、何が重要なのか

新機能は、AIに何を答えさせるかに加え、いつ答え始め、利用者が話したらいつ止まるかを扱います。電話のやり取りを、回答内容だけでなく発話の順番や間から改善するものです。

一方で、自然に会話できることと、正しい案内で用件を完了できることは別です。今回の発表だけでは、その両方がどの程度改善したかを数値で比較することはできません。

04 / THE CONTEXT

なぜ、今これが重要なのか

同社は、コンタクトセンターの採用難や人手不足を背景に挙げています。そのうえで、電話を自動化するだけでなく、返答の待ち時間などで利用者にストレスを与えない対話を課題として説明しています。

電話では、文字の回答を画面で一度に読む場合と違い、音声が順番に流れます。利用者が途中で訂正したくなっても、AIが話し続ける設計では、その説明が終わるまで待つことになります。

今回の変更は、返答開始までの間、音声の抑揚、発話の割り込みをまとめて扱っています。企業が改善の対象としているのは、答えを生成する能力だけでなく、電話で言葉を交わす流れです。

05 / WHAT IT MEANS FOR YOU

私たちには、何が変わる?

たとえば配送について電話し、AIの説明中に『明日ではなく、来週の配達です』と話を直したい場面を考えてみましょう。案内を最後まで聞く前に用件を訂正できれば、不要なやり取りを減らせる可能性があります。

この場面で今回の機能が担うのは、AIの発話を止め、利用者の訂正を受け付けることです。配送日を正しく聞き取り、注文情報を確認して変更を確定するところまで、自動でできるという発表ではありません。

返答までの間が短くなることも、問い合わせ全体が短時間で終わることと同じではありません。用件を理解するための聞き直しや、必要な案内ができるかどうかは、別の確認項目になります。

今後は、電話の自動音声案内であるIVRや、顧客情報を管理するCRMとの連携、AIエージェントによる自動化も進めるとしています。これらを、今回すべて追加された機能として扱うことはできません。

07 / NEXT ACTION

今日から、どう動くか

  1. 01

    導入を検討する担当者は、実際によくある電話の用件を一つ選び、短い会話例を用意してください。通常の質問だけでなく、説明の途中で訂正する場合や、相づちを打つ場合も試しましょう。

  2. 02

    評価では、返答までの時間に加え、訂正を受け付けたか、案内が正しかったか、用件を解決できたかを分けて記録します。答えられない場合に人へ引き継ぐ方法と条件も確認してください。

  3. 03

    契約前に、追加オプションの料金、現在の電話設備との接続条件、通話内容の保存・利用範囲を問い合わせましょう。将来の連携予定と、今回の契約で使える機能を分けて確かめてください。

BOTTOM LINE

NTTテクノクロスの新機能は電話AIの待ち時間や話し直しを改善するもので、導入判断では会話の自然さと用件を解決できるかを分けて確かめることが重要です。

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