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AIに会社の説明を何度も書かなくていい——イルシルが「共通の指示」を保存・共有

『うちの会社はこういう事業で、この表現は使わないで』。資料をAIに作ってもらうたびに、同じ説明を書いていませんか。イルシルの新機能は、その繰り返す前提を保存して使う仕組みです。

01 / QUICK GUIDE

まず、30秒でつかむ

  • 01

    今回のテーマは、資料ごとの依頼と、どの資料にも共通する情報を分けること。AIに渡す説明を、毎回ゼロから書く必要を減らす仕組みです。

  • 02

    共通情報には会社の紹介や言葉の使い方があります。一方、相手の名前や提案する内容など、その都度変わる情報とは分けて扱います。

  • 03

    情報を保存できることと、情報がいつも正しいことは別です。誰が更新するかまで決めて初めて、共有する内容の管理になります。

02 / KEY WORDS

専門用語を、やさしく。

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カスタム指示
AIに繰り返し伝えたい前提や守ってほしいルールを保存し、必要なときに呼び出す設定です。完成済みの資料そのものを保存する機能とは異なります。
ワークスペース
同じ組織のメンバーが資料や設定を利用するための共有領域です。参加している人と、設定を変更できる人は別に管理されることがあります。
プロンプト
AIに渡す依頼文や指示のことです。今回作る資料の目的と、常に守るルールを区別すると、入力内容の役割を整理できます。

03 / THE FACTS

何が起きたのか

イルシルは9月14日、スライド生成に使う『カスタム指示』をリリースしたと発表しました。個別の実装日は本文に示されていません。

会社の説明や表記ルールを保存し、ホーム画面で資料を生成するときに選ぶ方式です。同じ共有領域のメンバーが参照して利用できます。

登録できる文章は5万文字まで。文書形式のPDFや画像も添付でき、一つの指示に10件まで、各ファイルは15メガバイト以下という大きさの制限があります。

作成・変更・削除はオーナーまたは管理者に限定されます。一般メンバーが利用できることと、共有ルールを書き換えられることは分かれています。

パーソナルプラン以上が対象で、同プランの登録は1件まで。パーソナルプラスと法人プランには件数上限を設けないとしています。生成品質の実測結果は今回確認していません。

THE CONCLUSION

つまり、何が重要なのか

資料には、固定したい部分と変えるべき部分があります。会社名の表記は固定する一方、説明の順番や強調する内容は、読む相手や目的によって変わります。

この二つを一つの長い依頼文に混ぜると、何を直したときに結果が変わったのかを追いにくくなります。共通情報の管理は、入力作業と確認作業の両方に関係する話です。

また、指示は資料の事実を保証する証明書ではありません。出力された数値や固有名詞の確認は、保存した設定がある場合でも別に行う作業です。

04 / THE CONTEXT

なぜ、今これが重要なのか

文章を生成するAIには、仕事の背景が自動で伝わるわけではありません。社内では通じる略称や、相手との合意事項も、入力した情報に含まれなければ共有できません。

一方で、長い説明を毎回貼り付ける方法には、コピー元が古くなるという問題があります。複数の担当者が別々の説明文を持つと、どれが現行版なのかを確かめる作業が発生します。

資料の書式をそろえることと、内容の前提をそろえることも別です。同じ色やフォントでも、サービスの説明や対象顧客の定義が違えば、伝える意味は一致しません。

こうした違いを整理するには、見た目のひな型だけでは足りません。何を共通にし、どこを案件ごとに変えるのかという、情報の分類が必要になります。

05 / WHAT IT MEANS FOR YOU

私たちには、何が変わる?

身近な例は、新入社員が作る営業資料です。正式な商品名や基本説明は共有情報に当たり、訪問先の課題や今回の提案は個別情報に当たります。両者の更新頻度は同じではありません。

共通の設定には、変更した日と担当者を残す考え方があります。あとで古い説明が見つかったとき、どの設定を使って作った資料なのかを調べる手掛かりになります。

指示が多いときは、必須条件と希望を分けて記述できます。正式名称を使う条件と、親しみやすい文章にする希望では、確認の方法が異なるためです。

共有情報へ機密資料を入れる場合は、その共有範囲も確認項目です。登録できるファイル形式であることは、社内ルール上アップロードしてよいことを意味しません。

07 / NEXT ACTION

今日から、どう動くか

  1. 01

    最近作った資料から繰り返し直した表現を三つ拾い、会社共通のルールなのか、案件固有の条件なのかを分ける。

  2. 02

    共有する説明の更新担当と確認日を決め、入力してよい情報の範囲を社内ルールに照らして確かめる。

  3. 03

    同じ依頼内容で保存した指示の有無を比べ、入力時間だけでなく、完成後に直した箇所も記録する。

BOTTOM LINE

AIへの説明を保存することは、仕事の前提を言語化することでもあります。固定する情報と、その場で考える情報を分けると、共有設定の役割がはっきりします。

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